検査概要
検査概要
● 循環器系検査
[心電図]
不整脈や虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の有無を調べます。
● 胸部検査
[胸部レントゲン]
肺炎・結核・心血管異常などの有無をチェックします。
● 消化管検査
[上部消化管造影 または 上部消化管内視鏡]
食道・胃・十二指腸の炎症・潰瘍・ポリープ・悪性腫瘍などを調べる検査です。内視鏡検査では、鼻からファイバーを挿入する「経鼻内視鏡」を導入しております。また、必要に応じて胃十二指腸潰瘍の原因菌(ピロリ菌)のチェックもしております。
[便潜血]
通常は2日連続で調べます。
大腸肛門における出血性病変(炎症・潰瘍・ポリープ・痔・悪性腫瘍など)の早期発見に役立ちます。
● 腹部臓器検査
[腹部超音波(エコー)]
主に、肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓等の疾患の有無のチェックを行います。
● 糖尿病検査
[空腹時血糖]
血液中のブドウ糖量です。代謝不良・膵疾患・内分泌疾患などで異常値を示します。
[HbA1c]
長期間(1~2ヶ月前)の血糖値を反映します。空腹時血糖値とあわせ、糖尿病のコントロールの指標になります。
● 腎尿路系検査
[尿蛋白]
腎疾患・尿路系疾患で陽性を示します。
[尿糖]
尿中糖成分を表し、糖尿病発見の手がかりとなります。
[尿潜血]
尿路感染症・結石・悪性腫瘍・外傷などで陽性となります。
● 血液一般検査
[赤血球、Hb(ヘモグロビン)、Ht(ヘマトクリット)]
細胞に酸素を運ぶ能力を示します。少ないと貧血の可能性があります。
[MCV、MCH、MCHC]
貧血の原因、種類、性質などを判断するのに必要になります。
[白血球]
炎症性疾患や体内組織壊死の時などに著しく増加します。
[血小板]
止血の働きをします。肝障害の指標にもなります。
[白血球分画]
白血球の形態変化や白血球の成分を調べる検査で、感染症・炎症・アレルギー等を疑うきっかけになります。
● 血清学系検査
[HBs抗原]
陽性の場合、B型肝炎ウィルスに現在感染中であることを表します。
[HCV抗体]
C型肝炎ウィルスの感染後に陽性となります。
[RPR、TPHA]
陽性の場合、梅毒の感染が疑われます。
[CRP]
炎症などにより現れる特殊なたんぱく質です。
[RF(リウマチ因子)]
体内にあるグロブリンに対する自己抗体です。リウマチ性疾患・膠原病・肝疾患・肺線維症などで高度に検出されるようになります。
● 肝臓系検査
[TP(総蛋白)、ALB(アルブミン)]
栄養状態を示し指標です。肝機能障害や腎機能障害で異常値を示します。
[GOT、GPT]
肝臓の細胞に多く分布する酵素です。肝機能障害で高値を示します。GOTは心臓や骨格筋の障害時にも高くなります。
[ALP(アルカリフォスファターゼ)]
骨の代謝異常、肝臓胆管系の異常を示します。
[LDH]
体内組織に広く分布しますが、肝疾患・心疾患・血液疾患などで異常値を示します。特に(心筋・脳)梗塞状態では高値を示します。
[γ-GTP]
肝臓に分布し、アルコール常飲者で高い値を示します。
● 脂質系検査
[LDLコレステロール]
悪玉コレステロールと言われ、動脈硬化の原因因子として重要な項目です。
[HDLコレステロール]
善玉コレステロールとも言われ、少ないと動脈硬化との関連が出現することがあります。
[TG(中性脂肪)]
高値の場合は、肥満・脂肪肝に注意が必要です。
● 膵臓系検査
[AMY(アミラーゼ)]
膵臓の機能を反映します。
● 腎臓系検査
[BUN(尿素窒素)]
肝臓で合成され腎臓で排泄される物質で、肝疾患・腎機能・組織のダメージを調べる代表的な項目です。消化管出血や脱水などでも異常を示します。
[Cr(クレアチニン)]
腎機能を調べる代表的な項目です。その他、心不全や脱水でも高値となります。
[Na(ナトリウム)、Cl(クロール)]
代表的な電解質で、血漿浸透圧の異常を示す項目です。腎疾患・心疾患・内分泌疾患などでも異常となります。
[K(カリウム)]
腎疾患・内分泌疾患・糖尿病・組織壊死・溶血などでも異常を示します。
● 痛風検査
[UA(尿酸)]
尿酸値が高値になると痛風の原因になります。